2007年06月18日

書籍感想

アヘン王国潜入記
高野 秀行
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 小説ばかりの私が珍しく追っかけてるノンフィクション作家高野さんの代表作がようやく文庫化。
 ミャンマーに行って、アヘン栽培する村に住み込んでケシを育ててアヘン中毒になったりなんやかんやをありのままに素出し。
 著者の、滞在した村を「うちの村」と言い切ってしまう視点が相変わらず良い。
 世界中何処であろうと、現地には政治ではなく生活があるのだなあと。


銀色の恋人
タニス・リー 井辻 朱美
4150116067

 思春期の少女の日記をのぞき見たかのような、むせ返るようなキラキラするディテールにあふれ返っていて凄い。
 少女的な行動や独白の奔流に身を任せれる人はオススメ。
 拒否反応のある人も居るだろう、とくにSFと思って読むと。
 クライマックスは人工知能モノらしい展開かなとおもいきや、少女的飛躍なラストを迎える。
訳者の「キカイダー」との関連指摘がナイス。なるほど!
女性視点キカイダーと言えなくもない。


はじまりの骨の物語
五代 ゆう 鈴木 理華
4894254727

 五代ゆうさんのデビュー作再版。
 高校生以来読んだが、今読んでもデビュー作とはとても思えない完成度。骨太だなあ。
 当時は雪の女王すら知らなかったわけで、読み直すと新たな発見が。
 「五代ゆう史」的には「父殺し」物語として「母殺し」の「骨牌使い」と対なんじゃ無いかとか。
 あとがきによると五代さんは「気づいたらこんなんできてました」的に書いてるらしく、驚きだ。
 当時の五代さんより今の俺のほうが年上な分けでショックだが、そうやって時間軸上で追っかけてこれるのが作家をリアルタイムに読む醍醐味だなあと実感。


アレクシオン・サーガ
五代 ゆう いのまたむつみ
4894255162

で、こちらが最新作。
ライトファンタジー出身の方が大作ヒロイックファンタジーを書くと大抵、「伝説の剣と亡国の王子(王女)」になる気がするのだが。
そんな中でミステリアスでキャッチーなヒロインを配したのが実にテクニカルだ!
とおもったらあんまり出番が無い。
今のところ主人公が完璧人間過ぎて特に読みどころが無い。続刊に期待。

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