2007年09月03日

新劇場版 ヱヴァンゲリヲン 序

別に楽しみにしてるわけじゃないんだからね!
といいながら大学の友人たちと(しかも休日出勤の帰りに)初日にいそいそと観にいった。
思えば夏エヴァの頃大学1年だったわけで、12年も(!)経ったというのに、変わりばえのしない面子で、観るものさえ同じなのだから、ほんとに野郎という生き物は成長が無い。

映画のほうは、DVDリテイクしたエヴァを1話から6話までぶっとうしで観た感じ。
キャラクターは旧カットの上に作監修を入れているので基本的にはレイアウトが同じ。
多少つなぎのカットを足し、戦闘シーンを主に新作したものとなっている。
エヴァの売りのひとつだった変則的なレイアウトは多少抑えてあるように感じたが、それは画面サイズ比の違いから来てるのかも。
台詞関係は、多少シンジ君のネガティブさが緩和してあり
ミサトとの関係性を軸に据える事を意識しているように思えた。
(シンジ君がさほどお風呂が嫌いじゃ無い風になっていて残念至極)
また設定的なディテールはかなり抑えられており、終盤を見据えたつじつまあわせが多少追加されている。
ここらへんはガンダム、Zガンダム3部作を意識しているのだろう。
新旧カットのスムースさとしては随一で、総集編劇場アニメの進化の歴史を感じる。
反面、そもそもが情報過多で一話完結要素の強く、そこが利点でもある前半のエヴァは、総集編にしてしまうことによって各話のもっていたメリハリが弱まり(他の総集編アニメよりもさらに)中だるみしてしまっている。
また絵がリアルよりになり、コメディー要素を減らしてあるために、多少残ったコメディー要素や、たとえばレイの上に倒れこむようなある種のお約束展開が、違和感を感じさせる。(時代もあるか)
ヤシマ作戦はなかなか新作要素が上手く、こういったディテールのかっこよさで盛り上げるのは本当に上手いと改めて再認識。
前作に比べてシンジ君が前向きになったことに感動を覚えるが、それってこの映画自体が持っている感動なのか?と悩んでしまう。

友人と劇場に並ぶところも含めて、イベントとして、「12年間振り返りツール」としては実に楽しかった。
久しぶりに再会した友人がちょっとイメチェンしてたことによって、長所を再発見するような感じ。
盛り上がる要素がこれでもかとふんだんに盛り込まれており、とくに最初の暴走にいたるところの、痛みから入って引き込む感じ、ATフィールドの薄い膜を引きちぎる触感に訴える演出、ヤシマ作戦のジリジリ感とか、凄まじく良くできてるなあ。
この歳になると、完全にミサトの立場に感情移入してしまって、誠実で一生懸命なシンジ君が愛おしくてしょうがない。
上の世代と下の世代に冷ややかに観られても、残念ながらエヴァが大好きなのを再認識してしまった。

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