2008年03月01日

丕緒の鳥

yom yom (ヨムヨム) 2008年 03月号 [雑誌]
B00140WOH2

なんといっても、6年半ぶりだ。
私の好みも変わってしまっているし、近年の小野さんの作品は正直あまり良いとは思っていなかった。
だがしかし、凄く良かった。
十二国記で一番面白い。
作者と作品を同一視するのは失礼だし、あまりしないようにはしているが
職人モノ、しかも挫折からの再生という題材の物語を、「6年半ぶり」という事と無関係には受け取れない。
創作への無力感と作業への喜び。何のために誰にとか、刺さらないはずがない。
描写も素晴らしく、ラストも凄く良い。
こういう無常さと希望とをドライに書くようなタイプだという印象では無かったので、やはり小野さんのなかに変化があったのでは。
これが「復活宣言」なのだと私は受け取った。期待したい。
こういううれしい予想外が、同時代を作家と生きる醍醐味だなあと、最近常々思う。

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