2008年06月14日

テクノドリーム1

どの駅も真新しい匂いのする、本日開通の副都心線にゆられ、富野さんの東大講演行ってきました。

聴講者層は9割男で、そのさらに6割ほどが本来の対象である理系学生で、3割がオタクっぽいオタクで、残りがなんか堅気じゃないっぽい人達。
富野さんは相変わらずお元気で、初っ端から飛ばしてました。
予想通り「人は増えすぎた」といういつもの論調でしたが
学者先生とのやり取りで引き出されるものもあって面白かったです。
「お利口な人に噛み付いてきた富野さんだけど、少し勉強するようになりました」と言っていたように、自身をネタにするような「大人」ならぬ「老人の余裕」みたいなものを感じました。
論調も文明否定だけでは終わらない「軟着陸しよう」というような、おおらかさを持ったものに変化してるように感じました。
ただ、ご存知の通り富野さんのしゃべりは文章と同様、一文がひじょ~~に長く、複雑な係り受けや否定形等が入り乱れるので、慣れてない人にはどうだったんだろうか?
興味深かった話だけ箇条書き。

・工学の一般に向けたアピール下手の問題
・工学は気をつけないと人間の「性能劣化」させる方向に向かってしまう。
・ノーベル賞に代表される「新発見」を称える時代は終わった→「右肩上がり」=「拡大再生産」神話の終焉。それを早く自覚するべき。
・寿命が延びているために昔と年齢に対した精神成熟度が違う。それはそういうものとして考えていけばよい。
・寛容さをもつ日本の文化は、案外新時代合うシステムを発案できるのでは。
・お金を稼ぐ=社会にコミットする事なので、そういう気持ちを持つのは大切。
・東大工学部と富野さんでコラボしていきたい

あとアニメに関する話は極端に少なかったのですが
「フィルムを沢山作ってた時代より、あまり作っていないこの10年の方が収入がある」
との発言が。
例のガンダムの権利の件で「SEED」「00」のヒットもあって収入が上がったのでしょうかね。
富野さんが貧乏してたら夢も希望も無いので、良いことですね。
でも、ということは新作作ってるわけじゃないのかな?
イベントの趣旨として、工学を目指す学生さんに向けてるので僕は対象外なんですが
逆にエンタメ産業関係者として、色んな実用的なものを作っている工学関係者に(いかに富野サンと言えども)胸を張ってものを言えるような偉いものかアニメは?というある種の気恥ずかしさみたいなものを感じはしました。

その他で面白かった話。
・エコかどうか以前に、化石燃料に代表されるような産出国が偏重する素材でエネルギーを作る事は結局争いを引き起こし非効率。ソーラーはシリコンで作るのでこの問題を解決できる。
・有限なエネルギーから作る「運動エネルギー」を(社会として)「どこに配分するのが効率的か」と言う発想が必要。

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