2008年07月09日

崖の上のポニョ

はい、友人のおかげで試写会観てきました。
ここを読まれてる方は「またどうせ褒めるんだろ」と思われるかもしれませんが、とんでもない。
褒めちぎります。

宮崎駿という人は、つくづく果てしがない。
美術館短編を観て、「15分なら宮崎さんの演出手腕だけで持たせることが出来るなあ」などと思ったいたが、私が思い違いをしていた。
100分だろうが、全く問題ないのだ。
正直褒めるところしかない。
何処をどう切っても「見せ場」しかなく、怒涛のアクション、濃密な芝居、展開の面白さ、レイアウトのかっこよさ、アニメーションの力に始終圧倒され続ける。
美術館短編で培った手法をベースにした、今までの集大成の、さらにその向こう側。
老人ならではの、おおらかな視線を持ち、かつアニメーションとしてはむしろ瑞々しく、若くなっている。
宮崎さん自身が「もののけ」なんじゃないだろうか?
どこだったか「波を最初に三角に表現したのは『ど宝』だ」という話があったが
今回は、海や波を丸く描いている。
これが映画全編にわたるトーンと共通していて、角張らず、不定形でおおらか。
近年否定的に描かれることの多かった「親子関係」も、非常に肯定的に描いてある。
舞台も「現代を描く」というような事に捕らわれない、時代を特定しないものになっており愛すべきものに満ちている。
宮崎さんがあまり今まではやらなかったセルフオマージュ的な事までやっていて、
とにかく前編が箍の外れたおおらかさに満ち満ちている。
キャラクターも、近藤さんのセンスもあるのか、とにかく可愛い。
ポニョはもちろん愛らしく、主人公の母親も非常にチャーミングだ。

ありきたりだが「明日からも頑張っていこうという勇気をもらえる作品」とはこういうことを言うんだな、と思わされた。
世界は美しく、人々は誠実で心優しく、愛は祝福されるのだ。

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